2024年11月27日~30日に大阪で開催された、国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市「JIAM2024」に出展いたしました。
JIAM2024のタジマブースでは「イノベーションの一歩先へ 」をテーマに、幅広いお客さまに向けたタジマの最新技術を【 Art × Science 】 という視点から刺繍(加飾)の未来を描くブースをご紹介いたしました!
今回その様子をレポートします!
展示会 概要
JIAMは、世界でも有数の最先端生産技術に特化した見本市であり、国内外メーカーのハード、ソフト、サービスやソリューションが一堂に集結する国際アパレル・ノンアパレル生産技術見本市です。世界中で進むデジタル社会への変革の中、アパレル業界ではAIやIoTを活用したスマートファクトリーや高付加価値製品の創出が期待されています。伝統の「匠の技」と最新技術を融合し、次世代の製品・システムを発信する場として、未来を創る革新のプラットフォームが集結します。
展示会公式ページはこちら
開催国 | Japan, Osaka |
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開催日 | 2024年 11月 27日~ 30日 |
会場 | インテックス大阪(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102) |
実演内容のご紹介
エリア1|Design Innovation
芸術としての刺繍の魅力をご紹介
「芸術としての刺繍の魅力」をテーマに、刺繍アートブランド &T(アンドティー) や、スロベニアに拠点を置く エルシゴジ社 の作品をご紹介しました。共に色彩豊かなアートとして、刺繍の魅力を改めて発信し、たくさんの反響をいただきました!
刺繍アートブランド &T(アンドティー)
正方形の作品 「Butterfly Camouflage – バタフライ・カモフラージュ」 は、「多面性」をコンセプトに、視点を変えることで物事の見え方が異なるというカモフラージュ柄を表現しています。一方、正円の作品 「Circulation Vol.3 L.P」 は、「循環」をコンセプトに、視野を狭めることなく自然を見つめ直し、持続可能な循環が構築されていくことを願い制作された作品です。どちらの作品も、刺繍が難しいとされるベルベット生地に加え、りんごや竹から作られたヴィーガンレザーを使用しています。
—刺繍アートブランド「&T」 https://andt-art.com
スロベニアに拠点を置く エルシゴジ社
エルシゴジ社の作品は、2点を展示しました。刺繍アートの新たな可能性を追求する刺繍クリエイターとして、独創的なデザインと高度な技術を融合させたこれらの作品は、緻密な技術と卓越した創造性が際立ち、刺繍を新たな形で表現することで注目されています。
—刺繍アートの新たな可能性を追求する刺繍クリエイター Vezenje Ercigoj d.o.o.:https://www.ercigojart.com
タジマ刺繍機の可能性を引き出すお客様をご紹介
展示会場ではタジマ刺繍機で作品を作るユーザー様の生の声をお伝えするドキュメンタリーを放映しました。
それぞれが描く刺繍の未来がとても印象的です!YouTubeでも公開しておりますので、是非ご覧ください!(画像クリックで各YouTube動画に遷移します。)
エリア2|Market Innovation
刺繍パーソナライズ導入を加速させる 店舗向け刺繍サービス「Project Facile(ファシル)」
「刺繍によるマーケットへの新たな価値創造」をテーマに、タジマが切り開く刺繍ビジネスの可能性をご提案しました。近年、店舗での刺繍パーソナライズはますます注目を集めています。今回、刺繍サービスの導入と売上アップを両立する独自の新コンセプト 「Project Facile(ファシル)」 を発表しました!
刺繍機の機能だけでなく、システム面での省力化も追求。
刺繍機の操作経験がないスタッフでも簡単に刺繍サービスを提供できるようになります。お客様にも楽しんで刺繍サービスを体験していただける、魅力的な刺繍機です!タジマの刺繍技術と新しい発想で、店舗ビジネスの新たな可能性を切り開きます。
【Comming Soon】 進化した刺繡ソフトウェア「DG17」
タジマの刺繍デジタイジングソフト「DG17」は、驚くほど簡単にユニークで美しい刺繍デザインを作成できるツールです。あらゆるレベルに対応し、初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応。豊富な機能を備え、繊細なデザインから大胆なアート作品まで、オリジナル刺繍の可能性を自在に広げます。
エリア3|Technology Innovation AI刺繍機を創り出す「コアテクノロジー」
タジマは独自のAI技術とデジタル技術を活用し、「高品質な刺繍の安定生産」と「生産の見える化」を実現しています。このエリアでは、刺繍機とソフトウェアの両面からお客様のビジネスに最適なソリューションを提案し、効率的な刺繍ビジネスをサポートする取り組みをご紹介しました!
タジマのAI刺繍機に、多くのお客様から高い関心を寄せていただきました!
参考出展として、大量生産向けのマルチヘッド/フラットタイプの新商品「TMEZ-VF」を展示。
これまで以上にヘッドごとの縫いあがりを均質化し、また新たな機能として新型ATH、上糸フックセンサーを整備したほか、ストレート対応の布押さえを使用することで、より刺繍枠の端まで縫い上げることができるようになりました。
また、EZシリーズとしてマルチヘッド シリンダータイプの「TMEZ-KC」やシングルヘッド シリンダータイプの「TMEZ-SC」も出展。
厚みの異なるウレタンを使用した3D刺繡や、オプションのマルチコード装置でサガラ刺繍の風合いを表現しました。
エリア4|Connection Business Innovation
刺繍機オペレーションと刺繍工場の運営をサポートするIoTサービス「Pulse IQ Central」
PulseIQ Centralでは、機械の稼働状況が見えるだけでなく、糸切れ等の機械停止のアラートを専用アプリまたはEメールで通知できるほか、業務ポジションに応じて管理画面のカスタマイズが可能になりました。また、刺繍データをクラウド管理することで、生産したいときにすぐにデータを取り出せるようになります。
グループ内にソフトウェア会社を持つタジマだからこそ、ソフトウェアとハードウェアの両面からお客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案できます!
エリア5|Tajima Role as Platformer – 「加飾」でより豊かでワクワクする社会を!
最後のエリアは、未来の社会へ向けて、刺繍技術を多分野に展開した事例をご提案しました。タジマの刺繍技術がアパレル業界を超えてモビリティやインテリアなど様々な業界にその技術活用を提案していること、また、刺繍というアプリケーションの枠を超えて、プリントやエングレイブなど“加飾”という枠組みをより自由に開放していく、そんな取り組みを紹介していきます。既存の枠組みにとらわれることなく、“加飾” を通じてより豊かでワクワクする社会をつくっていきたい、そんなタジマがつくる未来を表現しました。
(参考出展)刺繍・プリンタ・エングレイブを組み合わせたパーソナライゼーションを疑似体験!
表現の可能性を広げるべくプリントやエングレイブといった枠組みを超えたサービス提供をご紹介しました。
刺繍ソフトだけでなく、プリントやエングレイブにも対応したソフトウェアを制作。加飾のアプリケーションの垣根を越えて、パーソナライゼーションを行うためにはそれぞれの機械をシームレスにつないでいくことが必要です。 プリント、エングレイブ、刺繍のそれぞれの良さを最大限活用しながら、それぞれの橋渡しをできるようなソフトウェアを市場に提供していきます。
縫製事業—より美しく、より自由に。様々なシーンで美と機能の融合を
穴加工、縫製、刺繍を1台に集約した多機能ミシン「PAX」
3役を集約することで、従来必要だった枠の張り替えや輸送の手間を削減し、精緻な位置合わせが求められるデザインも高精度に仕上げます。
先端事業—これまでに積み重ねた”縫い”の技術を新しい世界へ
素材を自在に縫い留める技術を多種多様な領域へ展開。カーボンファイバー、光ファイバー、電熱線、信号線などあらゆる素材を自由に配向して縫い留めることで、業界の常識にとらわれず、自由な発想で創作できます!
出展機
参考出展機
- 店舗向け刺繍サービス「Project Facile(ファシル)」
- TMEZ-VF
- DG17
- PulseIQ Central