タジマのテクノロジーは、社会の変容にも柔軟に対応

これまで精緻で美しい刺繍には、熟練したオペレーターによる刺繍機の操作が必須といわれてきました。その一方で、少子高齢化やライフスタイルの変化など、社会の移り変わりによって求める人材の確保が難しく、刺繍業界も例外ではありません。そこで、タジマは独自に開発したAI技術「i-TM」と自動布押え「DCP」によって刺繍品質の高位平準化と生産性の向上を実現し、熟練したオペレーターがいない生産現場でも品質の高い刺繍を安定的に生み出すことを可能にしました。また、個人の嗜好は多様化し、パーソナライズビジネスが潮流となりつつあり、刺繍パーソナライズの提供を目的とした刺繍ビジネスへの新規参入も増加傾向にあります。新規で刺繍ビジネスを始められる方や少品種小ロットで多様なアイテムを扱うような生産現場でもi-TMとDCPがあれば、高品質な刺繍を簡単に提供することができます。

AI技術「i-TM」×自動布押え「DCP」とは

 

最適な縫いへのアプローチ

STEP1 DCPが生地の厚みを瞬時に測定

1針1針、わずか0.05秒の間に生地の厚みを計測。

STEP2 i-TMがステッチ種を判別

デジタイジングデータからステッチの違いを判別。

STEP3 最適な上糸量を自動供給

生地の厚みとステッチの違いに応じて、必要な上糸量を自動計算して供給。

  

i-TM×DCPが提供する価値

高品質な縫い

素材やステッチに左右されず綺麗な縫い

生地の厚み、ステッチの違いに応じた最適な上糸量を自動供給するため、デザインや素材に左右されず、常に高品質な刺繍が可能。特に薄い夏物など糸調子の失敗が影響しやすい素材でも、瞬時の対応で綺麗に仕上がります。また、フーディーなど一部の縫い目が厚くなるアイテムも、 DCP センサーが働き、部分的に上糸量を変更するので安心です。Tシャツやユニフォーム、帽子や靴下などアイテムを変更しても刺繍機の設定変更不要で、常に最適な縫いを提供します。

仕上がりの均質化

オペレーターの技量によらず常に同じ仕上がり

従来の刺繍機では、デザインや素材、温度・湿度といった諸条件に応じてオペレーターが上糸のテンションを調整していましたが、i-TM×DCPを使えばこれらの調整を自動化。オペレータの技量に左右されず常に安定した生産が可能です。
また、DCP が生地のばたつきを抑え、目飛びや糸切りミスを要因とした不良品の発生を低減します。ベルベットやエナメルなどのデリケートな素材に対しては、コントロールパネルで下死点やストロークを微調整でき、布押えの跡も残りづらく。

大幅な生産性向上

生産プロセスの大幅短縮で

上糸調整が自動のため、試縫いや縫い調整にかかる時間を大幅に短縮できます。また、従来の張力によるテンション調整に比べ、糸への負担が少なく糸切れの発生頻度を抑えることができるため、安心して回転数を仕様の上限まで上げることが可能。従来機比で約3割の生産性向上(当社比)を期待できます。また、刺繍機動作中の細かな調整作業がないので、オペレーターは他タスクを並行でき、一人当たりの生産量を最大化できます。

  

効果的なi-TM×DCP活用例

レース刺繍

サテンステッチ、ランニングステッチが混在するレース刺繍においても、それぞれのステッチに必要な上糸の量を自動計算して供給するため、最適な上糸テンションで縫っていくことが出来ます。ボリュームのあるサテンステッチと引き締まったランニングステッチを使い分け、縫い目が詰まり過ぎることなく綺麗に縫い上げます。

3D刺繍

ウレタンフォームの厚みを1針ごとに計測し、厚みの変化に応じて布押えの力を自動対応。生地の厚みに合わせて上糸の供給量を自動調節するため、ウレタンを潰し過ぎることなく、ボリュームのある3D刺繍を縫い上げます。

 

分厚い革製品の裏面も綺麗な仕上がりに

分厚い革素材への刺繍も、DCPが適切な布押えの力で生地をホールド。
i-TMが上糸テンションを適切に保つため、糸がしっかり引き上げられ、刺繍の裏面も綺麗に仕上がります。

ユーザーの声

多くのお客様にタジマ独自のAI技術「i-TM」を評価いただいています。

 

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