カーボン部品生産を環境・強度の両面から改善
アパレル技術から生まれた繊維加工機がさらに進化!
タジマ工業株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役:兒島 成俊)は、アパレル向け刺繍加工技術を応用して、炭素繊維をはじめとした強化繊維を自由な方向に組み合わせる事ができる繊維加工機「TCWM Spec.2シリーズ」を2021年5月17日(月)に新発売いたしました。
これまで、カーボン製の部品の製作には、炭素繊維クロスを部品形状に切り出さねばならず、部材の無駄が発生していました。刺繍技術から生まれたTCWMが実現したTFP(テーラードファイバープレースメント)工法では、炭素繊維を部品形状に近い形に縫い止めるので、歩留まりを大幅に改善できます。(ニアネットシェイプのプリフォーム作成が可能。)また、ドーナツ形状、放射線状など自在に繊維を縫い止められるため、強度が求められる部分に対し重点的に炭素繊維を重ねる事ができ、求められる強度を出す事が可能です。まさに、軽量性・高強度・コストパフォーマンス・環境性能を兼ね備えた工法といえます。
【製品サイト】 https://www.tajima.com/jp/product/tcwm/
【TFP工法に関するサイト】 https://tism-tajima.co.jp/tfp/
TCWM Spec.2主な特徴
生産性に優れたCFRP部品を製造するため以下の新機能を搭載しました。
- 最大積層厚の拡大
縫い止めの基本構造の見直し、繊維素材の積層可能な厚みを増加しました。 - 生産効率の向上
加工物を動かす、フレーム駆動モータのトルク向上と新設計の駆動ドライバ搭載。また、特に直線動作において15-20%の生産効率アップを実現しました。(※生産部品により生産速度は異なります)
TFP工法用のデータ変換ソフトウェア「EDOpath2.0」
EDOpath2.0は繊維の正確な配置ができるよう開発された、工学的設計志向のソフトウェアです。一般的な製図ソフトウェアで作成されたデータを取り込み、繊維配置用データに変換します。折り返し部での繊維のずれを防ぐ素材幅自動最適化機能などの自動最適化機能により、専用データが容易に設計可能です。
TFP工法に関するオンラインセミナー開催
TCWM Spec.2シリーズ及びEDOpath2.0のリリースに伴い、TFP工法及び製品紹介のためのオンラインセミナーを実施します。
下記リンクより必要事項を記載の上ご応募下さい。
【セミナー申込】 https://survey.zohopublic.com/zs/PhCsQ1
日程
6月17日(木)〔 応募締切:6月14日(月) 〕
6月24日(木)〔 応募締切:6月21日(月) 〕
※オンライン開催(Zoomを使用)
※各日程にて、下記の2つのセミナーを実施。
1)TFP工法とサービス紹介
<時間>
13:30~14:00 (30分)
<内容>
タジマグループと刺繍機のご紹介
コンポジット向け刺繍機とTFP工法のご紹介
既存工法との相違点・特徴・事例紹介
TFP設計と加工の流れ・TISMのサービスの紹介
2)TCWM Spec.2/EDOpath2.0紹介
<時間>
14:15~14:45 (30分)
<内容>
現行機の概要、Spec.2の改良点・特徴
EDOpath2.0のコンセプトと機能
機械とソフトウェアの連携機能
今後の製品開発予定と狙い
■タジマ工業株式会社について
1944年に工業用ミシンの販売・修理を行う企業として創業、1964年より、タジマのブランド名で多頭式電子刺繍機の開発、製造を行う工業用刺繍機メーカーです。タジマグループは3,000機種を超える工業用刺繍機を、世界130以上の国と地域に送り出してきました。