生産現場の人材不足を解決するAI刺繍機誕生!TMEZ-KCシリーズ新発売

刺繍機の自動化やネットワーク管理にも力を注ぎ、刺繍ビジネスのスマート化に取り組むタジマ工業株式会社(名古屋市東区)は、令和2年11月16日より、刺繍の仕上がりを自動化した「i-TM」を搭載した刺繍機TMEZ-KCシリーズを販売開始します。昨今、「少子化」「デジタル化」など社会が大きく移り変わる中で、アパレル製造業界では工場や製造現場での労働者確保が難しく、作業員の人材不足が深刻な問題となっています。本機は、「仕上がりの自動化」を可能にしたi-TM(タジマの独自AI技術)を搭載し、刺繍製造工程の自動化を実現することでアパレル製造業界の人材不足に対する解決策の一つとして販売展開をしてまいります。

TMEZ-KC 製品ページ:https://www.tajima.com/jp/product/tmez-kc/

TMEZ-K1506C

 

​タジマ独自のAI技術 i-TMとは

i-TMは、Intelligent Thread Management の略。
刺繍は全方位に縫い進み、かつステッチの長さも様々であるため、「縫い」としては難しい部類に入ります。i-TMは、タジマが長年蓄積した刺繍の仕上がりをアルゴリズム化し、1針毎にステッチ方向と生地の厚みの情報を読み取り、適切な上糸量を事前供給、またステッチ形成後に適切な補正をかけ、タジマが「良い」とする刺繍の風合いを安定して得られるAI技術です。

 

刺繍工場でのi-TMのメリット

試縫い時間の短縮​

従来は、殆どのユーザが本生産前に試縫いを行い、調子出しをしますが、i-TM搭載機の場合試縫い時間(準備工程)を大幅にカットし、その時間を本生産に回せます。特に、帽子やTシャツ、ワッペン、靴、靴下等、生地の厚みや伸びが違う完成品を扱う生産現場では、本モデルは特に効果を発揮すると期待しています。

不良品、ロスの軽減

工場で最も多いロスは、刺繍の仕上がりが不十分の為検品で撥ねられるケースです。
i-TMの場合、自動仕上がり調整により安定した仕上がりが得られ、ロスが発生しにくくなります。

新人オペレータが戦力になる

従来オペレータが上糸の締り具合を調整するが、アナログ的感覚の慣れが必要。また糸種によって調整は異なります。i-TMの場合は上糸調整不要であるため、オペレータをサポートでき、更に工場側の研修にかける時間を軽減できます。

糸種を問わず刺繍の仕上がりが美しい

直線で縫い進むステッチはしっかり糸を締める、往復するステッチは糸を締めすぎずふんわり仕上げるといったタジマの経験に基づくノウハウが活かされており、美しい刺繍を得られます。

刺繍機としての剛性・パーツも強化

本モデルでは、主軸モータを高出力な750Wに統一、袋物を支える枠の強化、近年剛性が強化された帽子枠支持構造の採用など、お客様の要望に基づき、様々な環境下での使用を想定したスペックに引き上げられています。

 


 
■タジマ工業株式会社について
1944年に創業し、工業用「多頭式刺繍機」を1964年に開発した刺繍機のトップブランド。これまでに3,000機種以上の刺繍機を手がけ、100ヵ国以上の国々へと送り出している。細やかで美しい表現を紡ぎだす「縫い」の技術力、正確な動作を生み出す最先端工学、そして大量生産を実現する「多頭式技術」は、‟TAJIMA”唯一と、世界各国で高い評価を獲得している。