「装飾用途刺繍」を「機能用途刺繍」に発展させ、新しい可能性の拡大へ
人生100年時代に向け、いつまでも健康で楽しく生きていくために。
タジマが見据えているのが、刺繍技術のさらなる活用です。従来、装飾目的で用いられることが多かった刺繍ですが、昨今では素材を縫い付けたり、CFRPのプリフォームを生成したりといった機能性も評価されています。
例えば、「コード上の素材を縫い留める技術」を活用することで、スマートテキスタイルや配管の凍結防止など、暮らしのさまざまなシーンをより便利にすることができるのです。
今後インフラ領域やヘルスケア領域、さらにはロボット分野まで多岐にわたる活躍が期待されています。タジマでは、創業以来培った刺繍技術を活用し、人々が健康で豊かな生活を送り続けられるよう、未来の発展に貢献していきます。
刺繍技術でより健康で安全な暮らしを
タジマでは医療・ヘルスケア分野への貢献を目指して、ウェアラブルデバイスやこども療育用具、福祉機器などへの刺繍技術の展開に取り組んでいます。特に注目しているのが「スマートテキスタイル」です。「スマートテキスタイル」とは生体データの測定などの機能を持つ織物や編物などで作られた繊維製品のことで、世界市場的にも成長傾向にあり、今後さらに拡大していくはずです。タジマでは長年培ってきた縫いの技術を発展させ、導電糸を刺繍することで電気配線やセンサーに応用する技術を開発しました。
導電糸の縫い付け事例
タジマの刺繍機で導電糸を縫い留めることで、バイタルセンサー付きのインナーなどのウェアラブル製品も生産可能です。また、装飾としての刺繍にも使用できるので、機能を保ちながらトレンドや用途に合わせたデザインを製作できます。
刺繍圧力センサーの縫い付け事例
刺繍で2つの電極(コンデンサ)を作り、その電極間の距離が変化することよる静電容量変化を捉え、圧力を検知する仕組みを実現しました。電極を押すと電極間の距離が小さくなり、静電容量が増加することで圧力状態を判断しています。イスやベッドなどの製品本体に縫い留めることで、立ち座りを検知し介護用品などにも活用することができます。
RFIDの縫い付け事例
導電糸を使用して、RFIDのアンテナを配向することもできます。例えば、アンテナ線の縫い留めが可能なタジマの刺繍機「TLMX」を使用してRFIDリネンタグを作成し、制服などに縫付ければ、カードを携帯せずとも入館証として使用可能。保育園や学校、会社など、シーンを問わず活用いただけます。
刺繍技術で支える持続可能な社会
エネルギー問題や近年多発している災害への対策、生活基盤を支えるインフラの強化など、地球の未来を語るうえで無視できない課題にも、タジマは刺繍技術で貢献していきたいと考えています。軽さと強度を兼ね備えた繊維強化プラスチックの特性をより最大化させるために開発されたTFP工法。この工法を使用することでより複雑な形状に対しても、軽量化と高剛性を両立した製品・部品を造りだすことができます。また、タジマのTLMXを使用すれば、繊維材に限らずセンサーや光ファイバー等の素材を縫い止めることも可能です。タジマは刺繍業界のリーディングカンパニーとして、より豊かな社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきます。
再生可能エネルギーの需要が高まり、風力発電も大型化。
「TFP工法」によって成形された炭素繊維複合材料(CFRP)を使用することにより、より効率的なエネルギー生産にも貢献できると考えます。
電線やチューブなど、縫い止めた素材によって圧力の計測やひずみ・温度の感知などを行うことが可能。
インフラ整備や防災などあらゆる領域で刺繍技術の転用が期待されています。
専門スタッフによるサポート体制
タジマグループでは、スマートテキスタイル・機能用途刺繍に関する開発や試作から量産までの製造など、専門スタッフがお客様の課題解決をサポートします。
是非CONTACTよりお気軽にお問い合わせください。
- スマートテキスタイルの検討を進めたいが、相談先がわからない方
- 機能用途刺繍にご興味のある方
- ヘルスケアやインフラ領域への貢献に対する課題をお持ちの方
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