経営企画とマーケティングの2つの業務を兼務し、数多くのプロジェクトを支える三矢さん。
社外に向けてメッセージを発信し、自社の魅力を伝えることにやりがいを感じているという。多様な意見やアイデアが生まれる風土があり、男女問わず誰もが活躍できる会社へ。未来に向けて変化するタジマグループの姿を、思いを込めて伝え続けていく。

自分のキャリアにもう一度挑む

前職の宝飾関係の会社では、管理系業務を中心に複数の部署を経験してきた三矢さん。
そのキャリアを活かしてさらなる成長の機会を得るために、タジマグループに入社した。「子どもが生まれて間もない頃は転職の決断ができずにいたのですが、子どもの成長とともに、自分のキャリアにもう一度挑戦したいと思うようになりました」と当時の気持ちを振り返る。
現在、三矢さんが携わっているのは、経営企画とマーケティングという、専門性の異なる2つの業務だ。経営企画室では、予算の策定や役員会等の事務局、代表が出張する際の資料作成などを幅広く担当。さらには広報業務にも携わり、イベントでプレゼンを行ったりメディアに出演したりすることもある。一方、マーケティング部では、オウンドメディアの構築や運営、ブランディングムービーの制作、さらには業界誌への記事出稿や展示会の企画なども担当しており、会社方針の理解の深さが、対外発信のメッセージ性を高めている。

 

「変革」のための道のり

タジマグループではこれまで、代理店を介した刺繍機の販売を地道に進めてきた。
従来の営業スタイルを保ちながら力を注いでいるのが、さまざまなブランドと連携したシナジーの創出だ。また、そうして生まれた成果を、オウンドメディアなどを通して直接発信する機会も増えている。
しかし、刺繍業界全体を見ると、まだまだ情報発信が進んでいるとは言えない。業界の慣習や代理店との関係を大切にしながら新しい試みを進めていくためには、変革の意志を持って課題に向き合う必要がある。「当社の代表は変革に前向きですし、社員も新しいことに対して協力的です。タジマグループの存在意義や役割を明確にし、それを発信するために、社内全体で変革の意識を共有していきたいと思います」。

また、マーケティングを担う立場として三矢さんがめざしているのは、新しい市場づくりに貢献することだという。「お客様のニーズを把握した上で必要な商品やサービスを生み出し、お客様とつながっていく。そういうマーケティングのあるべき姿があると思うので、しっかりとやり切りたいと思います」と意気込みを語る。

 

女性の意見や感性が求められる仕事

多くの人に刺繍の価値を伝え、刺繍を通じて新たな市場をつくり出す。そうした将来を実現する上で不可欠なのが、アイデアや意見を柔軟に取り入れる企業風土だ。男女問わず、より多様な従業員の力を活かすことが必要だと三矢さんは考えている。「刺繍業界はアパレル企業やブランドとの関わりが深い業界です。今後、刺繍の裾野をさらに広げていくためには、女性の意見や感性がより重要になると思います。女性の活躍の場はさらに広がっていくと思います」。

日本社会を見渡すと、まだ女性が働きやすい環境づくりが進んでいるとは言えない。
その中で、性別や属性にとわられない人材活用を進めることも、企業としての使命だといえる。「私の人生の目標は、女性であっても母親であっても、働きたいと思った時に自由に働ける社会を実現することです。そういう環境をタジマグループが提供し続けることで、世の中の意識が少しずつ変わっていくと信じています」。思い描く未来に近づくために、三矢さんは多様な分野でスキルを磨きながら自らの可能性を追求していく。

 

経営企画室 兼 マーケティング部 三矢 実奈

2022年タジマ工業入社 
宝飾関係の会社を経てタジマグループに入社。
経営企画室とマーケティング部を兼務し、数多くのプロジェクトに携わる。
広報業務では、ラジオ番組への出演も経験。1児の母。