好きな刺繍を入れた靴下が、30分で完成! お客様の想いに応える刺繍サービス。  

タビオ株式会社 靴下屋吉祥寺店 濱崎 杏

タビオ株式会社が展開する「靴下屋」では、タジマ刺繍機を活用して店舗での刺繍サービスを行っています。全国の靴下屋の中でも独自の取り組みで注目を集めているのが、吉祥寺店です。この店で実際にどのような取り組みを行っているのでしょうか。店長の濱崎杏さんにインタビューしました。 

靴下屋
タビオ株式会社が展開する靴下専門店。日本の繊細なものづくりの技術によって生まれた、履き心地の良い靴下を販売する。路面店である吉祥寺店は、「OMO型店舗の旗艦店」として、他店に先駆けた取り組みを行っている(OMO型店舗の詳細は下記の本文で説明)。 

靴下屋の旗艦店として取り組むこと

店頭で靴下を買い、刺繍したい文字や色を指定すれば、わずか30分ほどで世界に一つだけの靴下が完成する。そんな魅力的なサービスで注目を集めているのが、靴下屋吉祥寺店だ。「靴下屋では以前から各店舗に刺繍機を導入していたのですが、当初はアルファベットのイニシャル刺繍のみを行っていました。私が吉祥寺店に来て始めたのが、お客様の好きな言葉を刺繍するサービスです。現在では多くのお客様に評価をいただいています」と話すのが、濱崎店長。店のスタッフと協力しながら、このサービスを浸透させてきた。 

ここ吉祥寺店は、東京都内の靴下屋の中でも路面旗艦店として2022年6月にオープンした店である(以前あった吉祥寺店を再出店する形でオープンした)。出店にあたってタビオがめざしたのは、吉祥寺店を「OMO型の旗艦店」にすることだった。OMO型店舗とはオンライオンとオフラインの垣根をなくしたマーケティングを行う店舗で、ネット上と実店舗の双方での体験を融合させることが特徴である。その一環として靴下屋吉祥寺店では、店頭に設置したデジタルサイネージを活用。SNSで注目されている人気の商品をサイネージに表示してお客さんの目にとまる機会を増やし、販売促進につなげている。また、Webでの購入がしやすいよう、サイネージ上にQR コードを設置。店舗とWebをつなぐ仕組みをさまざまな形で取り入れ、OMO型店舗としての可能性を追求している。 

「推し活」向けの刺繍がSNSで人気に!

OMO型店舗の特性を活かすために濱崎店長たちが力を入れているのが、SNSでの情報発信だ。吉祥寺店としてX(旧Twitter)のアカウントを運営しているほか、個々のスタッフがインスタグラムのアカウントを持ち、商品情報やキャンペーンの告知などに活用している(ちなみに濱崎店長のフォロワー数は2023年末時点で約1万9千人)。「SNSでの流行に対応して自分たちでキャンペーンを組み、すぐ告知することができます。そうして柔軟にSNSを活用していることもこの店の特長です」。 

そんな吉祥寺店の魅力づくりに大きな役割を果たしているのが、刺繍サービスである。ギフトでの利用がもっとも多いそうだが、自分用の靴下に刺繍を注文するお客さんも多いという。中でも人気なのが「推し活」を目的とした刺繍で、好きなアーティストやキャラクターにまつわる刺繍をするために、遠方からもお客さんが訪れる。 

また、濱崎店長が発案した「ファンサうちわ(アイドル応援のうちわ)風刺繍」も好評だという。自身を“オタク”と称する濱崎店長はこう話す。「いつも自分が使っているうちわを刺繍にしたらかわいいんじゃないか、という思いつきから始めました。全国のフォロワーさんに注目していただいており、うれしく思っています」。 

驚くのは、濱崎店長以外のスタッフもそれぞれのアイデアを活かしてオリジナル刺繍サービスに取り組んでいること。パソコンを使ってオリジナルの書体をデザインするなど、対応の幅を広げている。こうした吉祥寺店の取り組みに刺激され、他店でも刺繍サービスの活用が進んでいる。 

みんなで楽しみながら刺繍機を活用

濱崎店長や店のスタッフは元々、刺繍機を扱った経験がなかったが、試行錯誤しながらスキルを磨いてきたという。「『こうすれば糸が切れにくい』『こういう方法なら効率的に縫える』ということを少しずつ学びました。慣れれば誰でもきれいに刺繍ができます。タジマさんの刺繍機は機能が豊富で縫うスピードも速く、自由な表現がしやすいです。スタッフみんなで楽しみながら、刺繍機を活用しています」。 

吉祥寺店では、お客さんの目にとまりやすい入り口付近に刺繍機を置いている。
その動きを見たり音を聞いたりして興味を持ち、刺繍サービスを申し込むお客さんもいるそうだ。自分のオーダーした刺繍が、目の前でリズム良く出来上がっていく。その過程を体感できることも、店頭サービスならではの楽しさといえるだろう。 

自分のお気に入りの一足をつくる人や、大切な人へのメッセージを込めて靴下を贈る人。吉祥寺店のサービスをきっかけに、靴下の新しい楽しみ方を見つける人が増えている。「刺繍を入れることによって、靴下自体の付加価値を高めることができます。ぜひ多くのお客様にご利用いただきたいですね」。

靴下屋吉祥寺店は、他店に先駆けて新しいサービスを取り入れ、それを成功させてきた。刺繍サービスを活用して靴下の魅力をどう発信していくのか。濱崎店長のさらなる挑戦に期待が高まる。 

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