C.C. Creationsのオーナーであるケニー・ローソン氏に、タジマ刺繍機が自社のビジネスにもたらした変革について伺いました。ローソン氏が語ったのは、生産効率の向上から製品品質の向上に至るまで、タジマの刺繍技術がC.C. Creationsの成功に与えた影響――特に知名度の高いクライアントへの影響です。
C.C. Creationsがイノベーションを実現し、大幅な成長を遂げた秘訣をお伝えします。

イノベーションの推進:タジマの製品がC.C. Creationsの生産品質をどのように高め、成長を支えたのか。

C.C. Creations Owner Kenny Lawson

C.C. Creations
1982年に創業したC.C. Creationsは、米国テキサス州ブライアンで小さなスクリーン印刷工場としてスタートしました。それ以来、事業を拡大し、製品ラインを広げ、NikeやLululemonといった大手クライアントを獲得しながら、米国最大級のオーダーメイドアパレルメーカーの1つに成長しました。
しかし、規模拡大とともに高い品質基準を維持することが課題となりました。そんな中、タジマの刺繍技術がこの課題解決に大きく貢献しました。タジマ独自のAI技術「i-TM(Intelligent Thread Management)」が搭載された先進的な刺繍機「TMEZ」を導入したことで、C.C. Creationsは生産性と品質を大幅に向上。
C.C. Creationsの変革を支えたタジマの技術について、ケニー・ローソン氏がその成果を振り返ります。

C.C. Creationsとその歩みについて教えていただけますか?

C.C. Creationsは、1982年に従業員わずか5人の小さなスクリーン印刷会社としてスタートしました。
その6人目の従業員が私です。当社は1988年から刺繍事業も開始し、事業領域を広げてきました。現在では、C.C. Creationsはテキサス州最大のスクリーン印刷と刺繍を手がけるカスタムメーカーとなり、全米でも3番目の規模を誇ります。ここ数年で新たに21万平方フィートの施設を開設し、従業員数も600人を超えています。事業の拡大とともに、一流ブランド向けの高品質なカスタム製造に注力しています。

当社は、明確な成長ビジョンを掲げています。テキサス州全体、特にヒューストン、ダラス、サンアントニオ、オースティンの各都市を中心に売上を拡大し続けています。これらの地域には新しい営業担当者を配置し、2〜3ヶ月に一度は営業研修を実施しています。さらに、2025年には営業スタッフを40名以上に増員する計画です。現在、当社の総収益は約7,000万ドルに達しています。

 

タジマの製品は、その高い品質基準を満たすのにどう役立ったのでしょうか?

新しい施設を建設することを決めた際、私たちは技術のアップグレードを行い、これまで直面していた非効率性に取り組む絶好の機会と捉えました。その中で、タジマのAI技術「i-TM」が私たちにもたらしたのは、これまでにない精度と信頼性でした。黄麻布からストレッチポロシャツまで、さまざまな生地に対応できるよう設計されており、多様な素材を扱う私たちにとって欠かせない技術です。
また、AI技術「i-TM」と自動布押え「DCP」の導入により、文字刺繍のクリアさやフィルステッチ(たたみ)の細部の仕上がりが大幅に向上しました。また、糸切りの精度も確実で、製品品質の向上だけでなく、ワークフローの効率化にも顕著な成果をもたらしています。

 

具体的に、タジマのAI技術「i-TM」 の利点は何でしたか?

まず、生産速度が飛躍的に向上しました。25%の生産速度向上を実現し、生産性に大きく貢献しています。i-TMの導入により、糸切れや調整のために頻繁に機械を停止する必要がなくなりました。さらに、この機械はQC(品質管理)工程の改善にも役立っています。非常にきれいな刺繍を自動的に実現することで、その後の品質管理作業を最小限に抑えられるため、時間を大幅に節約でき、ボトルネックの解消にもつながっています。

 

新しい機械の導入により、業務が大幅に効率化されたようですね。他にどんな効果がありましたか?

タジマのTMEZ機の導入により、刺繍の生産性を2倍に向上させることができました。生産設備を84ヘッドから160ヘッドに拡張することで、品質を損なうことなく、より高い要求に応える体制を整えました。
さらに、i-TMの導入により、オペレーターの育成が容易になり(※)、短期間で人員を増やすことが可能となりました。また、施設のレイアウトとタジマの機械を効果的に組み合わせることで、ワークフローが最適化され、生産工程がよりスムーズに進むようになりました。
※i-TM搭載のAI刺繍機では、上糸のテンション調整が自動化されており、熟練された技術がなくても従来機より簡単に刺繍機を扱うことができます。

 

タジマ製品への移行は、大手クライアントとの関係にどのような影響を与えましたか?

Nike や Lululemon といったクライアントにとって、品質と効率性は絶対に譲れない要素です。タジマの新しい自動トリミング機能を活用することで、特にキャップや細部にこだわったロゴデザインなど、高い精度が求められる製品でも、お客様の期待に応えることが可能になりました。この機能により、品質と納期対応を重視するクライアントからの評価が大幅に向上し、信頼をさらに深めることができました。

 

今後、タジマの技術を使って目指すことは何ですか?

タジマのPulse IDソフトウェアを導入したことにより、生産ライン全体のアウトプットや停止時間を制御できることをうれしく思います。それによって、パフォーマンスの追跡、問題のトラブルシューティング、プロセスのさらなる改善が可能になります。生産性を向上させ、一貫性を確保するタジマの技術は、持続可能な成長を重視するC.C. Creationsの目標と一致しています。タジマの革新への取り組みは私たちの理念と一致しており、事業拡大を進める上で重要なパートナーと考えています。

タジマのPulse IDを導入したことで、生産ライン全体のアウトプットや停止時間を正確に制御できるようになり、大きな喜びを感じています。このソフトウェアにより、パフォーマンスの追跡、問題のトラブルシューティング、そしてプロセスのさらなる改善が可能になりました。

タジマの技術は、生産性の向上と一貫性の確保を実現するだけでなく、持続可能な成長を重視するC.C. Creationsの目標とも完全に一致しています。また、タジマの革新への取り組みは、私たちの理念と深く共鳴しており、事業拡大を進める上で欠かせない重要なパートナーだと考えています。



 

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